RSウイルスってどんな病気?|まきこどもクリニック|大阪府池田市の小児科・アレルギー科

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RSウイルスってどんな病気?

「RSウイルス」という名前を聞いたことはありますか? 2歳までにほぼすべてのお子さんがかかる、赤ちゃんから小さなお子さんに多い呼吸器の感染症です。多くは鼻かぜ程度で済みますが、月齢の小さい赤ちゃんは重くなることがあるため、ご家庭で知っておいていただきたい病気です。

RSウイルス感染症ってどんな病気?

  • RSウイルスによる、のどや肺などの呼吸器の感染症です
  • 1歳までに半数以上、2歳までにほぼ全員が一度はかかるといわれています
  • 一度かかっても繰り返しかかりますが、回数を重ねるごとに軽くなっていきます
  • 大人もかかります。大人は「ただの風邪」で済むことが多く、気づかないうちに赤ちゃんにうつしてしまうことがあります

どんな症状が出るの?

うつってから2〜8日ほど(多くは4〜6日)で、次のような症状が出ます。

  • 鼻水、咳、発熱(かぜと同じ症状から始まります)
  • 数日たってから咳が強くなったり、ゼーゼー・ヒューヒューと音がしたりすることがあります(気管支の先の細い部分に炎症が起きた状態で、「細気管支炎」といいます)
  • 肺炎や中耳炎(耳の中の炎症)を合併することもあります

たとえるなら、ふつうのかぜは「太い道路の渋滞」、RSウイルスは「細い路地まで渋滞する」イメージです。大人は路地が広いので平気でも、赤ちゃんは路地がとても細いため、少しの腫れや痰で息がしにくくなります。

こんなときは早めに受診を

  • ゼーゼー、ヒューヒューと苦しそうな呼吸をしている
  • 呼吸が速い、息をするたびに胸やお腹がペコペコへこむ
  • 咳がひどくて眠れない、ミルクや母乳・水分がとれない
  • ぐったりしている、おしっこの回数が明らかに減った
  • 生後3か月未満で、咳や鼻水がある(早めにご相談ください)

唇や顔色が紫色っぽい、呼吸が止まりそうに見える、といったときは、迷わず救急車(119番)をご利用ください。

治療は?

  • RSウイルスそのものを退治する特効薬は、今のところありません
  • 咳・鼻水・熱をやわらげる「対症療法(つらい症状を和らげる治療)」が中心です
  • 自宅では、こまめな水分補給、鼻水を吸ってあげる、室内を適度に加湿する、といったケアが助けになります
  • 呼吸が苦しい、水分がとれないなどの場合は、入院して酸素や点滴で支えることがあります
  • 当院では、1歳未満のお子さんに対して、診察のうえで「RS迅速検査(鼻の粘膜をぬぐって、その場で調べる検査)」を行っています

ご家庭でできる予防

RSウイルスは、せきやくしゃみのしぶきを吸い込む「飛沫感染」と、ウイルスのついた手やおもちゃを触る「接触感染」で広がります。

  • 手洗い:石けんと流水で。帰宅後・食事前・赤ちゃんに触れる前に
  • おもちゃやドアノブの拭き取り:アルコールなどで消毒を
  • 大人や上のきょうだいに咳・鼻水があるとき:マスクをして、赤ちゃんとの接触(キスやほおずりなど)をなるべく控える
  • 流行時期の人混み:月齢の小さい赤ちゃんは、できるだけ避ける

妊娠中の方が接種する「母子免疫ワクチン」もあります。ご希望の方は、通院中の産科にご相談ください。なお、重症化を防ぐ「RS抗体薬」の注射は、当院では行っておりません。

いつ流行するの?

  • 以前は秋から冬に流行していました
  • 近年は夏ごろから増え始め、年間を通して注意が必要な感染症になっています
  • 保育園・幼稚園などの集団生活の場では、広がりやすい傾向があります

登園・登校はいつから?

  • 法律で決まった出席停止期間はありません
  • 目安は「熱が下がり、咳や呼吸の状態が落ち着いて、元気に過ごせること」です
  • 咳が長引くこともあるため、園や学校のルールも確認のうえ、診察時にご相談ください

この記事のまとめ

  • RSウイルスは、2歳までにほぼ全員がかかる呼吸器の感染症
  • 多くは鼻かぜ程度。ただし生後6か月未満の赤ちゃんは重くなることがある
  • ゼーゼー、呼吸が速い、水分がとれないときは早めに受診
  • 特効薬はなく、症状をやわらげる治療が中心
  • 予防の基本は手洗い。大人の咳・鼻水にも注意を

気になる症状があるときは、遠慮なくご相談ください。

受診のご案内

  • 当院は時間予約制です。WEB予約からお取りください
  • お電話でも予約できます。ただし、WEB予約とお電話では受付時間が異なりますので、ご注意ください
  • ゼーゼーして苦しそう、息が速い、ぐったりしているなど、急ぐときは予約を待たず、お電話でご相談ください
  • 顔色や唇の色が悪い、呼吸が止まりそうなときは、迷わず119番をご利用ください

参考:厚生労働省「RSウイルス感染症Q&A」(https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/rs_qa.html)、厚生労働省 RSウイルス感染症リーフレット(https://www.mhlw.go.jp/content/001121510.pdf)