1歳半の発達障害のサイン6つ。チェックリストや相談の目安を解説|まきこどもクリニック|大阪府池田市の小児科・アレルギー科

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1歳半の発達障害のサイン6つ。チェックリストや相談の目安を解説

1歳半の発達障害のサイン6つ。チェックリストや相談の目安を解説

1歳半頃は、言葉やコミュニケーション能力、運動機能などが大きく成長する時期です。一方で、「言葉が出ない」「名前を呼んでも反応しない」といった様子が気になり、不安を感じる保護者も少なくありません。

発達には個人差があるため、一つの行動だけで発達障害と判断することはできませんが、複数の特徴が継続して見られる場合は早めに相談することが大切です。

この記事では、1歳半の発達障害のサインとして見られる特徴やチェックリスト、成長の個人差との見分け方、相談先について詳しく解説します。

1歳半の発達障害のサインで見られる行動の特徴

📋 1歳半の発達障害のサイン早見表

1歳半頃に見られる発達の特徴と、ご家庭で確認したいポイント、相談を検討する目安を一覧にまとめました。気になる行動があっても、一つのサインだけで発達障害とは判断できません。日常生活全体の様子を確認する参考としてご活用ください。

気になるサイン 見られることがある様子 家庭で確認したいポイント 相談を検討する目安
言葉
発語が少ない
意味のある言葉が出ない、または話せる単語が極端に少ない 身振りや表情などで気持ちや要求を伝えようとしているか 言葉だけでなく、身振りや意思表示も少ない状態が続いている
視線
目が合いにくい
話しかけても視線が合いにくく、表情を共有する様子が少ない 家族との遊びや食事など慣れた場面でも目が合いにくいか 複数の場面で視線や表情の共有が少ない状態が続いている
反応
名前を呼んでも反応しない
名前を呼ばれても振り向かず、呼んだ人を探す様子が少ない 遊びに集中していない場面でも反応が乏しいか 静かな環境でも反応が少なく、複数の場面で続いている
指差し
興味を共有しない
欲しい物や気になる物を指差したり、見せたりする様子が少ない 指差したあと保護者の顔を見て気持ちを共有しようとするか 指差しや「見せる」「渡す」などのコミュニケーションが少ない
遊び
同じ遊びを繰り返す
タイヤを回し続けるなど、特定の遊び方に強く集中する 他のおもちゃや遊びにも興味を示すか 遊び方が極端に限定され、切り替えが難しい
感覚
音・肌触りへの強い反応
掃除機の音や衣類のタグなどを極端に嫌がる どの刺激が苦手か、生活への影響はあるか 着替えや外出など日常生活に支障が出ている
歩き方
つま先歩き
つま先で歩く様子が頻繁に見られる かかとをつけて歩けるか、左右差がないか 頻度が高い、左右差がある、身体面でも気になる点がある

※注意
この早見表は診断を行うためのものではありません。1歳半頃は発達の個人差が大きく、一つのサインだけで発達障害かどうかを判断することはできません。

相談の目安
複数の特徴が続いている場合や、「以前から気になる」「生活の中で困ることが増えている」と感じる場合は、様子を見続けるのではなく、1歳半健診やかかりつけの小児科、自治体の保健センターなどへ相談しましょう。

1歳半になると、言葉や周囲との関わりが少しずつ増えてきます。この時期には個人差が大きいものの、コミュニケーションや反応の仕方に特徴が現れることがあります。

ここでは、1歳半の発達障害のサインとして見られる代表的な行動について解説します。

言葉が出ない・発語が少ない

1歳半頃になると、「ママ」「ワンワン」など意味のある単語を話し始める子どもが増えてきます。

しかし、発語がまったくない、喃語ばかりが続く、言葉で意思を伝えようとする様子がほとんど見られない場合は、発達の様子を丁寧に見守る必要があります。

ただし、言葉の発達スピードには大きな個人差があり、発語が遅いだけで発達障害とは判断できません。身振りや表情で意思表示ができているか、大人とのやり取りを楽しめているかなど、コミュニケーション全体の様子をあわせて確認することが大切です。

視線が合いにくく目が合わない

保護者が名前を呼んだり話しかけたりしたときに、自然と目を合わせることは人とのコミュニケーションの基礎になります。

1歳半を過ぎても視線がほとんど合わず、目を合わせることを避ける様子が続く場合は、コミュニケーション面の一つのサインとして捉えられることがあります。

ただし、人見知りや性格によって一時的に目を合わせにくいケースも珍しくありません。家庭では、笑顔で話しかけた際の反応や、一緒に遊んでいるときの視線の動きなどを継続的に観察することが重要です。

呼んでも反応しない・名前を無視する

1歳半頃になると、多くの子どもは名前を呼ばれると振り向いたり、声をかけた人を探したりする様子が見られます。

しかし、何度呼んでも反応しない状態が続く場合は、コミュニケーション面の発達について確認が必要になることがあります。

一方で、遊びに夢中になっていると反応しないことは珍しくありません。大切なのは、さまざまな場面でも同じ様子が続いているかどうかです。耳の聞こえに問題が隠れている可能性もあるため、気になる場合は小児科などで相談すると安心です。

1歳半の発達障害のサインで見られるこだわりや感覚

発達障害の特徴は、言葉やコミュニケーションだけではありません。遊び方や感覚の受け止め方にも、その子ならではの特性が現れる場合があります。

ここでは、1歳半頃に見られることがある代表的なこだわりや感覚の特徴について紹介します。

つま先立ちで歩く癖がある

歩き始めたばかりの時期には、一時的につま先立ちで歩くことがあります。しかし、1歳半を過ぎても頻繁につま先歩きが続く場合は、感覚の特性が影響しているケースもあります。

例えば、足裏への刺激を好む、床の感触を避けたいなど、感覚の受け取り方に特徴があることが理由になる場合も少なくありません。

ただし、筋肉や骨の発達など身体的な要因が関係することもあるため、つま先歩きが長期間続く場合は医療機関へ相談すると安心です。

ミニカーのタイヤなどを一方向に回し続ける

おもちゃで遊ぶ際に、車を走らせるのではなくタイヤだけを回し続けたり、同じ遊びを何度も繰り返したりする様子が見られることがあります。

繰り返し遊び自体は幼児によく見られる行動ですが、遊び方が極端に限定されていたり、人と一緒に遊ぼうとしなかったりする場合は、強いこだわりの一つとして現れている可能性も考えられます。

一つの遊び方だけを見るのではなく、興味の幅や遊び方の変化、人との関わり方も含めて見守ることが大切です。

大きな音や特定の肌触りを極端に嫌がる

掃除機やドライヤーなどの大きな音で強く泣いたり、洋服のタグや特定の素材を極端に嫌がったりすることがあります。これは、感覚の受け取り方に特徴がある場合に見られることがある行動です。

反対に、痛みや寒さに鈍感な様子を見せる子どももいます。こうした感覚の違いは、本人にとって日常生活の負担になることもあります。

無理に刺激へ慣れさせようとするのではなく、苦手な音や素材を把握しながら、安心して過ごせる対応方法を考えることが大切です。

【チェックリスト】1歳半の発達障害のサイン

以下は、1歳半頃に見られることがある発達障害のサインをまとめたチェックリストです。

いくつか当てはまったとしても、それだけで発達障害と判断できるわけではありません。複数の特徴が長期間続いている場合や、日常生活で困りごとが増えている場合は、一度専門機関へ相談することをおすすめします。

【1歳半頃の発達で確認したいポイント】

  • 意味のある言葉がほとんど出ない
  • 指差しで要求や興味を伝えない
  • 視線が合いにくいと感じる
  • 名前を呼んでも反応しないことが多い
  • 一人遊びが中心で人との関わりが少ない
  • ミニカーのタイヤなど特定の遊びを繰り返す
  • 大きな音や肌触りを極端に嫌がる
  • つま先立ちで歩くことが多い
  • 簡単な指示が伝わりにくい
  • 保護者と興味を共有する様子が少ない

チェックリストはあくまでも目安です。保護者が「以前と比べて気になる」「何となく違和感がある」と感じた場合も、大切な気づきの一つといえます。

不安を一人で抱え込まず、1歳半健診やかかりつけの小児科などで相談することが安心につながります。

1歳半の発達障害のサインと単なる成長の個人差の違い

1歳半頃は発達の個人差が特に大きくなる時期です。同じ月齢でも言葉が得意な子もいれば、運動能力が先に伸びる子もいます。

そのため、一つの行動だけで発達障害と判断することはできません。ここでは、成長の個人差と発達障害のサインを見分ける際に確認したいポイントについて解説します。

1歳半健診で指摘されるポイント

1歳半健診では、身長や体重などの身体発育だけでなく、言葉やコミュニケーション、社会性など発達全体の様子を確認します。

代表的な確認項目には、名前を呼ばれたときの反応、意味のある言葉の有無、視線が合うか、積み木遊びができるかなどがあります。

健診で気になる点を指摘されたとしても、その場で発達障害と診断されるわけではありません。経過観察になるケースも多く、必要に応じて専門機関への相談を勧められます。

保護者が日頃感じている不安や家庭での様子を伝えることも、適切な支援につながる大切な情報です。

指差しで興味を共有できるか

1歳半頃になると、「見て」「あれが欲しい」といった気持ちを指差しで伝える行動が増えてきます。また、大人が指差した方向を見るなど、同じものに興味を向ける「共同注意」も発達していく時期です。

一方で、欲しい物を取ってもらうための指差しだけでなく、感動や発見を誰かと共有しようとする指差しがほとんど見られない場合は、コミュニケーション面の特徴として捉えられることがあります。

日常生活の中で、保護者と気持ちや興味を共有しようとする様子があるかどうかを確認してみましょう。

簡単な指示を理解して行動できるか

「ボールを持ってきて」「靴を履こうね」といった簡単な言葉を理解し、行動に移せるかどうかも発達を確認するポイントです。

言葉がまだ少なくても、大人の話を理解して動けている場合は、言語理解が育っていることがあります。

反対に、繰り返し声をかけても指示がほとんど伝わらない状態が続く場合は、コミュニケーションや認知面の発達を確認した方がよいケースもあります。

ただし、その日の気分や集中力によって反応は変わるため、一度だけで判断せず、複数の場面で様子を見ることが大切です。

成長の個人差とサインを見分けるポイント

  • 一つだけではなく、複数の特徴が見られるか
  • 家庭や外出先など、複数の場面で続いているか
  • 以前できていたことができなくなっていないか
  • 本人や家族の日常生活に困りごとが生じているか
  • 言葉以外の方法で意思や興味を伝えられているか

1歳半の発達障害のサインを感じたときの相談先

気になる行動が続いている場合は、一人で悩み続ける必要はありません。

早めに相談することで、保護者の不安が軽くなるだけでなく、必要に応じて適切な支援につながることもあります。ここでは、相談先として利用しやすい機関を紹介します。

かかりつけの小児科医院

最初の相談先として利用しやすいのが、普段から受診している小児科です。発達の様子を確認しながら、必要に応じて専門医療機関や発達外来を紹介してもらえます。

小児科では、言葉の遅れだけでなく、聴力や身体の発達など、ほかの原因についても確認してもらえます。

受診時には、気になる行動を動画で記録したり、いつ頃から見られるようになったかを整理したりしておくと、具体的に伝えやすくなるでしょう。

自治体の保健センター

自治体の保健センターでは、保健師や専門スタッフによる育児相談を受けられます。1歳半健診後のフォロー相談にも対応しており、「病院へ行くほどではないかもしれない」と感じる段階でも利用しやすい窓口です。

相談内容に応じて、発達相談や心理相談、療育機関などを案内してもらえる場合もあります。

無料で相談できる自治体も多いため、少しでも気になることがあれば早めに問い合わせてみるとよいでしょう。

児童発達支援センター

児童発達支援センターでは、発達に関する相談や専門的な支援を受けることができます。子どもの特性に合わせた遊びや活動を通して、コミュニケーション能力や社会性を育む支援が行われています。

また、保護者へのアドバイスや家庭での関わり方についても相談できるため、育児への不安を軽減しやすい点も特徴です。

必要に応じて医療機関や保育施設と連携しながら支援が進められるため、早期から相談することで子どもに合った関わり方を見つけやすくなります

相談前に整理しておくとよいこと

  • いつ頃から気になる行動が見られるか
  • どのような場面で起こりやすいか
  • 家庭以外でも同じ様子があるか
  • できることや好きな遊びは何か
  • 気になる行動を撮影した動画や記録

1歳半の発達障害のサインについてまとめ

1歳半は、言葉や社会性が大きく発達する一方で、子どもによる個人差も非常に大きい時期です。

言葉が遅い、名前を呼んでも反応しない、指差しをしないなどの行動だけで発達障害とは判断できませんが、複数の特徴が継続して見られる場合は、一度専門機関へ相談することが安心につながります。

早期に相談したからといって、必ず診断を受けるわけではありません。子どもの発達状況を客観的に確認し、必要に応じた支援や関わり方を知るための機会になります。

保護者の「何となく気になる」という感覚も大切なサインです。子どもの成長を見守りながら、一人で抱え込まず相談できる環境を活用していきましょう。

ご相談・お問合せ

まきこどもクリニックでは、「発達相談」や「発達支援」について多くの診療サービスを展開しております。

「1歳半健診で発達について指摘を受けた」「言葉の遅れやコミュニケーションに不安がある」とお困りの方は、ぜひ一度お問合せくださいませ。

お子さま一人ひとりの発達状況や日常生活での困りごとを丁寧にお伺いし、必要に応じて検査や診察を行いながら、適切な支援をご提案いたします。

この記事の監修ドクター
まきこどもクリニック 院長 篠原京子
まきこどもクリニック 院長 篠原 京子 医師

三重大学医学部卒業後、名古屋掖済会病院で初期研修を修了。名古屋大学医学部附属病院小児科をはじめ、岡崎市民病院、日本赤十字社愛知医療センター名古屋第一病院、りんくう総合医療センター、市立池田病院などで小児科・小児循環器診療に従事。現在は、まきこどもクリニック院長として、一般小児科診療に加え、アレルギー疾患や発達に関する相談・診療にも幅広く対応している。

診察では、お子さま一人ひとりの成長や発達段階に寄り添い、保護者の不安にも丁寧に耳を傾けることを大切にしている。また、大阪公立大学生活科学部人間福祉学科 非常勤講師として教育にも携わり、小児医療に関する知識の普及にも取り組んでいる。