◎五月病とは
新学期に伴う緊張や、環境の変化による疲れが、連休明けに一気に出てしまう状態です。医
学的な診断名ではありませんが、適応障害や軽度のうつ状態が含まれることもあり、放置す
ると不登校につながる恐れもあるため注意が必要です。
☆経過の特徴
一般的に「頑張り→疲れ→不調→回復」という流れをとります。しかし、小学生は大人のよう
に自分で体調管理をするのが難しいため、周囲のサポート次第で「早期回復」か「長期化」か
が大きく左右されます。
• 4 月前半: 新しいクラスや先生への緊張感、「頑張ろう」というやる気に満ちている時
期。
• 4 月後半: 頑張りが続いて疲れが出始めます。寝起きが悪くなる、食欲低下、忘れ物
が増えるといった兆候が見られます。
• 連休明け: 学校モードへの「再適応」が難しくなり、登校しぶりが本格化します。腹痛・
頭痛などの身体症状、激しいかんしゃく、無気力などが現れます。
• 5 月末〜6 月: 回復に向かうか、長びくかの分かれ道となります。
☆こんなサインに注意
• 行動の変化: 朝起きられない、ちょっとしたことでイライラする、かんしゃくを起こす。
• 体の変化: 登校前に「お腹が痛い」「頭が痛い」と訴える、食欲が落ちる、寝付きが悪
い。
☆家庭でできる対処法
見えている症状は「怠け」ではなく「こころの SOS」と考えて対応してあげてください。
• 話をじっくり聞く: 子どもの「しんどさ」を否定せず、耳を傾けましょう。忙しい時でも少
しだけ時間を作ったり、スキンシップをしたり、ただ一緒にいるだけでも安心感につな
がります。
• 無理強いしない: 「怠けている」と叱って無理に登校させるのではなく、まずはゆっくり
休ませてあげてください。
• 規則正しい生活: 早寝早起きを心がけ、朝食をしっかり食べましょう。
☆回復へのステップと専門機関への相談
保護者が子どもの状況を理解し、家庭で十分に休息して「心のエネルギー」を充電することが
大切です。
担任の先生と相談し、「宿題を減らす」「短時間登校にする」「人間関係を調整してもらう」など
の配慮を受けることで、スムーズな回復が期待できます。
※以下の場合は、スクールカウンセラーや小児科などの専門機関へご相談ください。
• 欠席が 3 日以上続いている。
• 心身の症状が 2 週間以上続いている。
当院でご相談のご希望がある方はお電話でご予約ください。